輸入ワインの食品監視の事情
2019/12/01
輸入ワインの食品監視の事情その2
No.0003 前回、輸入ワインの食品監視の話を致しました。今回もワインの成分分析の続きです。
なかなか一般の方々が目にすることもないのですが、食品の品質管理ひいては食する人の健康にも影響する重要な問題です。弊社が契約汁取引のワイナリーの経営者にはこの点は常に重要な課題である旨の説明をして、実施して頂いております。中には日本へ初めて輸出するというワイナリーもあり、我が国の食品輸入の実際を説明して廻ります。
フランスでのワイナリーが持ち込む試験所でも、全て日本の厚生労働省が定める検査機関でないと品質証明の効力が得られません。フランスの公的検査機関で219か所の試験所があります。(その他EUとしての公的機関も行くかはあります。)ほとんどがCOFRACというフランスの認定制度を運営する非営利機関に登録されている検査機関です。ワイン業界ではこのCOFRACの組織のうちで、農業製品及び食品の認定に係る試験所、検査機関の認定を行っているセクションが担当しているのです。
なんでも試験結果さえ出して置けば良いというものではなく、弊社としてはそこまで生産者への手間をかけさせてでもお願いしている状況です。
写真のワインの成分検査報告書には検査機関名と併せてCOFRACの認定マークが付いています。